三言語の表記
日本語工数実績
EnglishLabor Hours Reporting
中文工时实绩

工数実績とは

工数実績は、オーダーや工程ごとに作業者が実際にかけた時間の記録です。作業開始・完了報告から算出したり、日報で配賦したりします。原価計算、標準時間の見直し、人員計画の基礎になります。直接作業と間接作業、待ち時間をどう分けるかの定義が会社により違うため、集計ルールを揃えることが重要です。

工数実績の取り方と計算例

最も精度が高い取り方は、オーダーごとの開始・完了報告の差を工数とする方法です。作業者Aがオーダー1001を9:00に開始し11:30に完了すれば、工数は2.5時間です。もう一つは日報による配賦で、勤務8時間を「オーダー1001に5時間、1002に2時間、清掃に1時間」と振り分けます。

工数は人数と時間の積で、原価計算では工数に賃率(1時間あたりの労務費)を掛けて直接労務費を求めます。

項目数値
オーダー1001の生産数200個
実績工数(2名×2.5時間)5.0人時
標準時間(1個あたり)1.2分
標準工数(200個)4.0人時
工数差異+1.0人時(標準比125%)

標準より25%多くかかった原因が段取りか、習熟か、手直しかを、工数の内訳と合わせて調べます。

標準時間・設備稼働時間・勤怠との違い

用語何の時間か誰に・何に付くか
工数実績人がオーダー・工程に実際に使った時間オーダー、工程、作業者
標準時間1単位を作るのに「かかるべき」時間品目×工程(マスタ)
設備稼働時間設備が動いていた時間設備
勤怠(就業時間)出勤から退勤までの時間作業者(給与計算)

工数実績と勤怠の差は、どのオーダーにも付かない「間接時間」です。朝礼、清掃、材料待ちがここに入り、この割合が高い職場は実績の取り方か作業の組み方に見直し点があります。

英語と中国語での言い方

英語では labor reporting、labor hours reporting、または labor time tracking と言います。工数の単位は man-hour(人時)で、person-hour や labor-hour も使われます。直接作業は direct labor、間接作業は indirect labor、標準時間との差は labor variance です。実績を報告する行為は report labor や clock on / clock off と言い、文中では "Operators report labor against each work order." のように使います。

中国語では 工时实绩 または 实际工时、工数の報告は 报工(報工)、標準時間は 标准工时、直接作業は 直接工时、間接作業は 间接工时、人時は 人工小时、工数差異は 工时差异 と言います。

MESで工数実績を扱うときの確認点

  • 報告の時刻差をそのまま工数とするか、休憩時間を自動で控除するか、複数オーダーの同時着手を許すかを決めます
  • 多人数作業の配分ルールを持つ。1人ずつ報告するか代表者が人数を入力するかで、作業者別の集計精度が変わります
  • 間接時間のコードを用意する。待ち、清掃、会議を選べないと、間接時間が直近のオーダーに紛れ込みます

よくある質問

工数実績は英語で何と言いますか?

labor reporting または labor hours reporting、実績の記録行為は labor time tracking と言います。単位の人時は man-hour、標準との差は labor variance です。中国語では 工时实绩、報告する行為は 报工 と言います。

工数実績と設備の稼働時間は同じものですか?

違います。工数実績は人がオーダーに使った時間で、設備稼働時間は機械が動いていた時間です。1人が2台を見る職場では設備稼働時間が工数の2倍になります。原価計算では労務費と機械費を別に配賦するため、両方を分けて記録します。

深く知る

Definition (English)

A record of the time workers actually spent on each order or operation, derived from start/completion reports or allocated from daily reports. It feeds costing, standard time review and staffing; the split between direct, indirect and waiting time varies by company.

释义(中文)

记录作业人员在各订单或工序实际花费的时间,可由开始/完工报告计算,也可由日报分摊。用于成本核算、标准工时修订和人员计划,直接、间接作业及等待时间的划分因企业而异。

関連する用語

この用語を引用・埋め込む

この釈義は CC BY 4.0(表示 4.0 国際)で提供しています。出典(このページへのリンク)を明記すれば、商用を含めて自由に複製・改変・再配布できます。

出典表記の例

株式会社サオス MES-DX「MES用語集:工数実績」https://mes-dx.com/terms/labor-reporting(CC BY 4.0)

HTMLで埋め込む

<blockquote cite="https://mes-dx.com/terms/labor-reporting">
  <p>工数実績は、オーダーや工程ごとに作業者が実際にかけた時間の記録です。</p>
  <footer>出典:<a href="https://mes-dx.com/terms/labor-reporting">株式会社サオス MES-DX「MES用語集:工数実績」</a>(<a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja">CC BY 4.0</a>)</footer>
</blockquote>

用語集全体のデータは CSV / JSON でダウンロードできます。

この記事を書いた人

株式会社サオス

株式会社サオス MESソリューション部

DELMIA Apriso を中核とした MES / 製造DX の導入・運用・人材育成を手がけるITコンサルティング企業。ISO 9001:2015 / ISO 27001:2022 認証取得。 日本・中国・米国で製造業のMES導入を手がけた実務者が、欧米・中国の一次情報にあたって書いています。