三言語の表記
日本語マスタデータ
EnglishMaster Data
中文主数据

マスタデータとは

マスタデータは、品目、部品表、工程、設備、作業者、取引先など、業務のたびに参照される基準情報です。取引の記録(トランザクション)と違い、頻繁には変わらず、複数のシステムが共通で使います。ERPとMESで品目や設備の定義が食い違うと連携が破綻するため、どこを正とするかの整理が導入時の重要な論点です。

製造業で扱うマスタの種類と中身

MESが参照するマスタデータは「何を作るか」「どう作るか」「誰が・どこで作るか」の3つに分かれます。品目マスタには品番、品名、単位、ロット管理の有無を持ち、部品表(BOM)は品目同士の構成と員数、工程表(ルーティング)は作業の順序、標準時間、使用する設備を定義します。設備マスタには設備番号や接続するPLCのアドレス、作業者マスタには所属や保有資格を登録します。品目や取引先はERPから受け取り、工程や設備の細かい定義はMESが正とするのが一般的な分担です。

トランザクションデータ・設定値との違い

種類変わる頻度例誤りがあった場合の影響
マスタデータ低い(改訂時のみ)品目、部品表、設備以後のすべての記録に波及する
トランザクションデータ高い(業務のたび)製造実績、入出庫、検査結果その1件に限られる
パラメータ・設定値低い計上ルール、画面の表示設定システムの動き方が変わる

実績の誤りは1件を訂正すれば済みますが、部品表の員数が1つ違うだけで、投入した全ロットの消費量と原価が狂います。マスタは変更の履歴と承認を残す対象であり、実績とは管理の仕組みそのものが違います。

英語と中国語での言い方

英語では master data と言い、集合として扱うため単数形のまま使います。整備・統制の活動は master data management(MDM)、個々のマスタは item master(品目マスタ)、material master(SAPでの品目マスタ)、bill of materials(BOM)、routing(工程表)、equipment master、customer master、vendor master のように「対象+master」で表します。「正とするシステム」は system of record または single source of truth、正とされた1件は golden record です。文中では "The item master is owned by ERP." のように使います。

中国語では 主数据、管理活動は 主数据管理(MDM)です。品目マスタは 物料主数据、部品表は 物料清单(BOM)、設備マスタは 设备主数据、取引先は 供应商主数据・客户主数据 と言います。

MESでのマスタ連携の確認点

  • 品目コードの体系を揃える。ERPとMESで桁数や改訂番号の持ち方が違うと、同じ品目を別物として扱います
  • 変更の反映タイミングを決める。部品表の改訂を仕掛中のオーダーに適用するか、新規オーダーからにするかを事前に決めます
  • 片方向か双方向かを明確にする。MESで直したマスタがERPに戻らないと、翌日の連携で上書きされて元に戻ります
  • 廃止フラグで止める。使わなくなった品目や設備を削除すると過去実績が参照できなくなります

よくある質問

マスタデータは英語で何と言いますか?

master data です。整備・統制の活動は master data management(MDM)、品目マスタは item master、設備マスタは equipment master と言います。「正とするシステム」は system of record と表現します。

マスタデータはERPとMESのどちらで持つべきですか?

品目や取引先のように全社で共通する情報はERPを正とし、MESに配信するのが一般的です。工程の細かい作業手順や設備の接続情報はERPに持ち場がないため、MESが正になります。属性ごとに「どちらが正か」を表にして決めることが導入時の要点です。

深く知る

Definition (English)

Reference data such as items, BOMs, operations, equipment, workers and suppliers that is repeatedly referred to in operations. Unlike transactions it changes rarely and is shared by multiple systems; deciding the system of record is a key issue in ERP/MES integration.

释义(中文)

物料、BOM、工序、设备、作业人员、供应商等在业务中被反复引用的基准信息。与交易记录不同,它变动不频繁并被多个系统共用。ERP与MES集成时,需明确以哪个系统为准。

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出典表記の例

株式会社サオス MES-DX「MES用語集:マスタデータ」https://mes-dx.com/terms/master-data(CC BY 4.0)

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  <p>マスタデータは、品目、部品表、工程、設備、作業者、取引先など、業務のたびに参照される基準情報です。</p>
  <footer>出典:<a href="https://mes-dx.com/terms/master-data">株式会社サオス MES-DX「MES用語集:マスタデータ」</a>(<a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja">CC BY 4.0</a>)</footer>
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この記事を書いた人

株式会社サオス

株式会社サオス MESソリューション部

DELMIA Apriso を中核とした MES / 製造DX の導入・運用・人材育成を手がけるITコンサルティング企業。ISO 9001:2015 / ISO 27001:2022 認証取得。 日本・中国・米国で製造業のMES導入を手がけた実務者が、欧米・中国の一次情報にあたって書いています。